高校バレー部選手がプロ野球に挑戦する軌跡①
この内容は音声配信でもお聞きになれます
異色の経歴!! 国立大MAX148キロ左腕!!
タイトルをご覧になってピンときた方もらっしゃるのではないでしょうか??
もちろん初めて聞く方もいらっしゃると思います。
名古屋大学出身
現中日ドラゴンズ(2019年ドラフト会議 育成指名選手1位)の
松田亘哲(まつだ ひろあき)投手 です。
ご存じない方もいらっしゃると思いますので、松田選手の事を少しご紹介させていただきます。
中日ドラゴンズオフィシャルサイト 選手紹介より
中学時代は軟式野球のクラブチームで投手をしていました。体も小さく残念ながらチームのエースにはなれなかった様です。
そして、高校に進学した松田選手は、体が小さいということで野球を諦め、仲の良かった友人に誘われ『バレー部』に入部し、リベロとして活躍しました。
高校野球を経験せずプロ野球選手になったことが異色の経歴と言われる所以です。
名古屋大学に進学した松田選手は、再度野球をしたいと思うようになり、軟式野球部ではなく硬式野球部に入部しました。これが私と松田選手との出会いとなりました。
その後、4年間でめざましい成長を遂げ、中日ドラゴンズより育成選手指名を受けプロ野球選手となりました。
他にも日向坂オタクなど色々と面白いですが、これまでにたくさん記事も出ているのでここでは省略します。
私は、嬉しい事に彼が成長していく大学の4年間の過程を間近で見ることができました。
今野球を頑張っている人やこれから野球を始める人に松田選手の4年間を知っていただき、少しでもお役に立つことができたらいいなと思いブログでご紹介する事にしました。
そして松田選手のファンが増えたらいいなと思っています。
出会い
当時、私は名古屋大学硬式野球部のトレーナーをしていました。
そこに入部してきたのが松田選手です。
入部当初は春季リーグ戦真っ只中で、名大は受験のために半年以上野球から離れていた選手が多く、一年生は試合に出る事はほとんどありませんでした。
なので入学時は一年生の事を全く覚えていませんでした笑
春季リーグ戦が終わり、夏の練習時ある選手から「左ピッチャーで面白い選手がいます」と言われ、紹介されました。
これが彼と私の出会いです。
第一印象はいかにも名大って感じでメガネをかけた秀才くんでした。
とても野球をするために名大に入ったとは思えませんでしたね。笑
(※本人は名大なら野球が出来ると考えて入学してようです笑)
ピッチャーとしてもどこにでもいる選手でお世辞にもプロ野球に入るなんて感じる事は全くありませんでした。
松田選手の野球への想い
高校野球未経験で硬式野球を初めて4年間でプロ入りしたという事実からして松田選手の野球への想いや取り組む姿勢は素晴らしいものがありました。
松田選手は入部時から『野球で就職する』と考えていたんです。(野球経験者ならこの考えが突拍子もないことだと感じるはず)
そして、仲の良いチームメイトにその事を打ち明けていました。
普通なら笑われてしまうような事だと私は思います。
なぜなら社会人野球やプロ野球には甲子園を経験した選手や野球エリートと呼ばれるような選手が活躍する場で、愛知大学野球3部リーグの選手が活躍したという例はありません。(松田選手の入部前に名古屋大学からTOYOTA自動車野球部に入られた七原投手は2部で活躍)
周囲が無理というような事も自分を信じ練習に打ち込んできました。
大学生活のほとんどを野球の為に費やし、その取り組む姿勢を見て、周囲もホントにプロになりたいんだと思う様になったと思います。そして、松田なら本当にプロ野球選手になるかもと期待し始めたのではないかと思います。
それだけ野球に対し、真剣に取り組んでいました
デビュー戦
1年生の秋リーグ、初戦の愛知大学戦にリリーフとして初登板しました。
結果は打者2人に対して、四球2つで降板。ストライクも1球くらいだった記憶笑
もちろん、その後のリーグ戦での出番はありませんでしたね。
幸運にもその年にヤクルトスワローズからドラフト指名を受けた中尾投手(当時名古屋経済大学4年生)の試合を直近で見ることができました。
その選手を私の隣(無理矢理)に立ち、ピッチングフォームや投球に関して色々伝え、そのまま2人でキャッチボールをしたのを今でも覚えています。
ただ、松田選手はこの時の会話を全く理解できず、この人何か言ってるな。変わってると人だと思いながら聞いていたらしいです笑
そして、リーグ戦が終わり、1年生で迎えた新人戦。
なんと140キロを計測しました。
入部時は120キロ台だった球速が半年で急成長。
周りも驚く成長ぶりでした。
ストライクは入りませんが笑
この辺りからプロ野球を意識し始めたのではないのかと思っています。
今回は松田選手について少し書かせて頂きました。
今後はどんな取り組みをしてきたのかや、どんなピッチングを目指してきたのかをブログに残していきたいと思います。
そして、プロ野球選手を目指す人たちの成長に少しでも役に立つ事がてき